AI Automate Lab
レビュー・比較 初級

AI開発ツール比較|Copilot・Cursor・Claude Code 選び方

著者: れん (更新: ) 約15分で読了
#AI開発ツール #GitHub Copilot #Cursor #Claude Code #コード生成AI

中小企業の業務自動化コード開発には、無料で始めるならGitHub Copilot Free、本格的に使うならCursor ProまたはClaude Codeが最適です。 「月額予算」「開発する業務の複雑さ」「チーム規模」の3軸で判断できます。 この記事では主要5ツールの料金・機能比較に加え、業務自動化シナリオ別のおすすめとROI試算で投資判断の材料を提供します。

項目GitHub CopilotCursorClaude CodeWindsurfGemini Code Assist
おすすめな人初心者・無料で始めたい人AIと対話しながら開発したい人ターミナル操作に慣れた人コスパ重視で試したい人Google Cloud利用者
無料プランあり(月2,000補完/50チャット)あり(制限付き)なし(Pro $20〜)あり(月25クレジット)あり(個人無料)
有料最安$10/月$20/月$20/月$15/月$19/ユーザー/月
課金方式定額+プレミアムリクエスト制クレジット従量制定額 or API従量課金クレジット従量制定額(組織向け)
強みIDE統合、無料枠充実プロジェクト全体のコンテキスト理解ターミナルから直接コーディング無料プランのバランスGoogle連携、個人無料
業務自動化との相性GASやスクリプト補完に最適複数ファイルの自動化ツール開発CLI操作で自動化スクリプト生成軽量なコード補完Google Workspace連携開発

※料金は2026年2月時点。最新情報は各公式サイトを確認してください。

AI開発ツールとは?中小企業の業務自動化における役割

AI開発ツールとは、人工知能を活用してコードの補完・生成・レビューを支援するソフトウェアの総称です。

中小企業の業務自動化では、ノーコードツール(Zapier/Makeなど、コードを書かずに業務を自動化できるサービス)で対応できない処理が出てきます。 たとえば「社内の独自ルールに沿った請求書の自動生成」や「複数のAPIを組み合わせたデータ連携」などです。 こうした処理を自前で開発するとき、AI開発ツールがコーディングを強力にサポートしてくれます。

AI開発ツールは大きく3つのタイプに分かれます。

タイプ説明代表ツール
IDE統合型VS Codeなどのエディタ(IDE: 統合開発環境)に拡張機能として組み込むGitHub Copilot、Cursor、Windsurf
CLI型ターミナル(CLI: コマンドラインインターフェース)から直接操作するClaude Code
Web型ブラウザ上でコード生成を依頼するChatGPT、Gemini

2026年現在、AI開発ツールは「1行ずつのコード補完」から「プロジェクト全体を理解して提案するエージェント型」へ進化しています。 中小企業がコードに不慣れでも、自然言語で指示を出すだけで業務自動化スクリプトが生成できる時代になりました。

ノーコードツールとの使い分けについては、自動化ツール比較表で詳しく整理しています。

主要5ツール料金・機能 詳細比較(2026年2月時点)

各ツールの料金プランと特徴を比較します。 料金はすべて2026年2月時点の情報です。

GitHub Copilot

GitHub Copilotは、VS Codeなどの既存エディタにプラグインとして統合するタイプのAIコーディング支援ツールです。

プラン月額主な特徴
Free$0月2,000回コード補完、月50回チャット
Pro$10/月無制限コード補完、プレミアムリクエスト月300回
Pro+$39/月プレミアムリクエスト月1,500回、全モデルアクセス
Business$19/ユーザー/月組織管理、IP補償

Free版だけでも月2,000回のコード補完が使えるため、業務自動化スクリプトの開発を始めるには十分です。 GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetなど18種類以上のAIモデルを選択できる点も強みです。

公式料金ページ: GitHub Copilot Plans

Cursor

Cursorは、AI機能が深く組み込まれた専用IDE(エディタ)です。 VS Codeベースのため操作感は似ていますが、AIとの対話でコード全体を変更できるComposer機能が特徴です。

プラン月額主な特徴
Hobby$0制限付きAIコーディング支援
Pro$20/月$20分のクレジット/月(モデル選択で消費速度変動)
Pro+$60/月大容量クレジット、エージェント利用向け
Ultra$200/月最大クレジット、優先アクセス
Teams$40/ユーザー/月チーム管理機能

クレジット制を採用しており、選択するAIモデルによって消費速度が変わります。 複数ファイルにまたがる変更を一括で行えるため、ある程度規模のあるツール開発に向いています。

公式料金ページ: Cursor Pricing

Claude Code

Claude Codeは、Anthropicが提供するCLIツールです。 ターミナルからコーディングタスクを直接指示でき、ファイル操作・コード生成・テスト実行を一連の流れで処理します。

プラン月額主な特徴
Pro(Claude Pro契約)$20/月ターミナルから利用可、通常利用量
Max 5x$100/月5倍の利用量
Max 20x$200/月20倍の利用量
API直接利用従量課金使った分だけ支払い

API従量課金を選べば、小規模な利用では月数ドルに収まることもあります。 コードの文脈理解に定評があり、API連携コードの生成品質が高い点が強みです。

公式料金ページ: Claude Pricing / Anthropic API Pricing

Windsurf(旧Codeium)

Windsurf(旧Codeium)は、コスパに優れたIDE統合型のAI開発ツールです。

プラン月額主な特徴
Free$0月25クレジット
Pro$15/月月500クレジット
Teams$30/ユーザー/月チーム管理

月$15のProプランはCopilot Pro($10)とCursor Pro($20)の中間に位置し、バランスの取れた選択肢です。

公式料金ページ: Windsurf Pricing

Gemini Code Assist

Gemini Code AssistはGoogleが提供するAIコーディング支援で、個人開発者は完全無料で利用できます。

プラン月額主な特徴
個人開発者向け$0無料、クレジットカード不要
Standard$19/ユーザー/月組織向け
Enterprise$45/ユーザー/月高度なカスタマイズ

Google Workspace環境との相性がよく、GAS開発の補助にも活用できます。

公式料金ページ: Gemini Code Assist

業務自動化の用途別おすすめツール

ここでは、中小企業で実際に発生する業務自動化タスク別に最適なツールを紹介します。 筆者(れん)がCopilotとClaude Codeを実務で併用した経験をもとに整理しています。

用途おすすめツール理由
GAS・スプレッドシート自動化GitHub Copilot Free/ProIDE統合でGAS関数の補完に強い
API連携コード(Claude API/OpenAI API等)Claude Code自社APIの理解が深く、生成品質が高い
複数ファイルにまたがるツール開発Cursor ProComposer機能でプロジェクト全体を一括変更
ちょっとしたスクリプト・ワンライナーGemini Code Assist無料で手軽に使える
Bot開発(Discord/LINE等)Copilot + Claude Code併用補完と設計相談を使い分け

GASスクリプト開発にはCopilot

GAS(Google Apps Script)でスプレッドシートの自動化を組む場合、VS Code + Copilotの組み合わせが効率的です。 関数名を入力し始めると、GAS特有のメソッドを補完してくれます。 GASの基礎についてはGAS入門ガイドで解説しています。

API連携にはClaude Code

Claude APIやOpenAI APIを使った業務自動化コードを書くなら、Claude Codeが適しています。 ターミナルで「このAPIのレスポンスを解析して、スプレッドシートに書き出すスクリプトを作って」と指示するだけで、実行可能なコードが生成されます。

複数ファイルの開発にはCursor

社内向けの管理画面など、複数のファイルにまたがるプロジェクトではCursorのComposer機能が便利です。 「このフォームにバリデーションを追加して」と指示すると、関連するファイルをまとめて修正してくれます。

コスト試算 ── 月額料金だけでなくROIで考える

AI開発ツールの導入判断では、月額料金だけでなくROI(投資対効果)で考えることが重要です。 まず、コスト構造は4種類に分かれます。

コスト構造代表ツール特徴
定額サブスクCopilot Pro($10/月)使い放題で予算が読みやすい
クレジット従量制Cursor Pro($20/月)使い方次第で超過の可能性あり
API従量課金Claude Code(API利用)小規模なら安い、大規模だと青天井
無料Copilot Free / Geminiコストゼロで始められる

シナリオ別コスト試算

中小企業で想定される3つのシナリオで月額コストを試算します。

シナリオ利用頻度おすすめプラン月額コスト
A: 週5時間の業務自動化開発高頻度Copilot Pro + Claude Code Pro約$30(約4,500円)
B: 月1〜2回の軽微なコード修正低頻度Copilot Free + Gemini$0
C: 3名チームでの社内ツール開発チーム利用Copilot Business$57/月($19 x 3名)

併用パターンのすすめ

筆者の実務経験では、1つのツールに絞るよりも併用が効率的です。 たとえば「Copilot Free($0)でコード補完 + Claude Code Pro($20/月)で複雑な設計・生成」の組み合わせが効果的です。 月$20でコード補完と設計相談の両方をカバーできます。

シナリオAのように週5時間程度の開発なら、ツール費用$30/月に対し、開発時間が30〜50%短縮されると仮定すると、月7.5〜10時間分の工数削減になります。 時給換算すれば、ツール費用を大きく上回る投資対効果が見込めます。

まとめ:自社に合ったAI開発ツールの選び方

最後に、選択フローチャートで自社に合ったツールを見つけてください。

├─ まず無料で試したい
│   ├─ VS Codeを使っている → GitHub Copilot Free
│   └─ Google Cloud環境が中心 → Gemini Code Assist
├─ 本格的にAI支援で開発したい
│   ├─ コード補完中心 → GitHub Copilot Pro($10/月)
│   ├─ プロジェクト全体の開発 → Cursor Pro($20/月)
│   └─ ターミナルから指示したい → Claude Code Pro($20/月)
└─ チームで導入したい
    └─ Copilot Business($19/人/月)or Cursor Teams($40/人/月)

迷ったら、まずGitHub Copilot Freeで業務自動化コードの補完を体験してみてください。 無料でAIコーディング支援の価値を実感できます。 そのうえで、より複雑な開発が必要になったらCursor ProやClaude Code Proへのステップアップを検討するのがおすすめです。

ノーコードツールとの使い分けは自動化ツール比較表をご覧ください。

AI APIを活用した業務自動化に興味がある方は、Claude API入門OpenAI API入門で具体的な実装手順を解説しています。

よくある質問

AI開発ツールは無料で使えますか?

GitHub Copilot Free(月2,000回補完+50回チャット)とGemini Code Assist(個人無料)が無料で利用可能です。小規模な業務自動化スクリプトの開発なら無料枠で十分始められます。

GitHub CopilotとCursorの違いは何ですか?

CopilotはVS Code等の既存IDEに統合するプラグイン型で、CursorはAI機能が深く組み込まれた専用IDEです。コード補完中心ならCopilot、プロジェクト全体の開発ならCursorが向いています。

Claude Codeは他のツールと何が違うのですか?

Claude CodeはAnthropicが提供するCLI(コマンドライン)ツールで、ターミナルから直接コーディングタスクを指示できます。IDEではなくコマンドラインで動作し、ファイル操作・コード生成・テスト実行を一連の流れで実行可能です。

中小企業がAI開発ツールを導入するメリットは?

業務自動化スクリプトの開発時間を大幅に短縮できます。例えばGASでスプレッドシート自動化を組む際、Copilotの補完で手打ちの半分以下の時間で完成します。月10〜20ドルの投資で開発工数が30〜50%削減できれば、人件費換算で十分な投資対効果があります。

複数のAI開発ツールを併用しても問題ありませんか?

問題ありません。実務ではCopilot Freeでコード補完、Claude Codeで複雑な設計相談のように併用するのが効率的です。ただしCursorとCopilotは同じIDE統合型のため競合する場合がある点に注意してください。

関連記事